くるみこの記事は約7分で読めるワン。
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ジャンル:イタリアン、パスタ
ペット入店範囲:テラス
(ペット用メニュー:×、ペット用お水:×、リードフック:⚪︎、ペットカート:⚪︎)

今回ディナーをグルメ体験してきたのは、御殿場プレミアム・アウトレットから車で5分ほどの場所にある「リストランテ 桜鏡」。雄大な富士山を望むロケーションに佇む上質なイタリアンレストランです。契約農家から届く新鮮な野菜や、全国各地から厳選された魚介、富士山麗の自然が育んだ肉料理など、素材の持ち味を丁寧に引き出した料理が楽しめます。盛り付けも芸術的で、五感を通じて季節を感じられるのが魅力です。クレマチスの丘で名店として知られた「リストランテ プリマヴェーラ」のオーナーシェフが新たに手掛けた店としても注目されています。ペットはテラス席のみ同伴が可能となっています。

白を基調としたスタイリッシュな外観が印象的なレストランです。大きなガラス窓からは店内の温かみある灯りがこぼれ、落ち着いた雰囲気が漂います。建物へは数段の階段を上がって入る造りとなっており、夜にはライトアップされたアプローチが上品な印象を与えます。駐車場は敷地内にありますが、道路から少し奥まった場所にあるため、所々にある小さな駐車場の標識を見落とさないよう注意が必要です。

ウッドデッキ仕様のテラス席は、緑に囲まれた開放的な空間で、落ち着いた雰囲気の中で食事を楽しめます。夜はやさしい灯りが点され、木々のライトアップとともにロマンチックなムードを演出。ゆったりと配置されたテーブルやソファ席があり、静かな時間を過ごしたい方にもぴったりです。天候が良ければ、ペットと一緒に過ごすのにも快適なスペースとなっています。昼夜問わず自然の景色を楽しめるのが魅力です。
メニューはコース料理のみで構成されており、ディナーは8,000円または13,000円のいずれかを選ぶスタイルです。今回は8,000円のコースをいただきました。前菜からドルチェまで全7品構成で、一部メニューは魚料理または肉料理、数種のパスタから好みに応じて選ぶことができます。地元・静岡や御殿場の素材を使った料理や、イタリアンに和の要素を取り入れた一品も多く、季節感や創造性が感じられる内容となっています。

ドリンクは「グラス赤ワイン」(税込1,400円)と「ぶどうジュース」(税込900円)を注文。ぶどうジュースは、コンコード、カベルネソーヴィニヨン、メルロー、ピノノワールといった4種のぶどうをブレンドした、贅沢な一杯です。ワイングラスに注がれるその姿は、見た目にも高級感があり、食事の雰囲気を一層引き立ててくれます。ぶどう本来の濃厚な香りと味わいが楽しめる本格派で、アルコールが苦手な方やドライバーの方でも特別な気分を味わえるドリンクとしておすすめです。

1点目の前菜は「地元野菜のバーニャカウダ」。新鮮な素材の持ち味をそのまま楽しめる一皿です。みずみずしくシャキッとした食感の野菜は、噛むほどに自然な甘みが感じられ、素材の質の高さがうかがえます。添えられたバーニャカウダソースはコクがありつつもくどさはなく、野菜の風味を引き立ててくれます。シンプルながら丁寧に仕立てられた前菜で、食事のはじまりにふさわしい一品です。

2点目の前菜は「生ハムと椎茸などのフリット バジルソース添え」。香ばしく揚げられた椎茸などのフリットに生ハムを重ね、バジルソースを添えた前菜です。サクッと軽い衣の中に、素材の旨みがぎゅっと閉じ込められており、生ハムの塩気とよく調和します。バジルソースは爽やかな香りで、全体にイタリアンらしいアクセントを添えてくれます。温かみのあるひと皿として、食事の流れに心地よい変化をもたらしてくれます。

3点目の前菜は「バターナッツの冷たいクレーマ」。バターナッツというかぼちゃの一種を使用した、冷たいクレーマです。なめらかな舌ざわりと美しい色合いが印象的で、スープというよりデザートのような見た目も楽しめます。ひんやりとした温度感が心地よく、前菜としての役割をしっかりと果たしながらも、食事の序盤に華やかさを添えてくれます。素材本来のやさしい甘みが活かされており、軽やかながらも印象に残る一皿です。

前菜の後に自家製の「フォカッチャ」。ふんわりとした口当たりと程よい弾力が特徴の一品です。表面はこんがりと焼き上げられ、内側はしっとりとした食感が楽しめます。ほんのりとした塩気が感じられ、添えられたオリーブオイルとの相性も抜群です。前菜やスープとの組み合わせを引き立てる、シンプルながら丁寧に作られたパンで、コース全体の完成度を高める存在感があります。

1点目の料理は「馬肉のカルパッチョ パルミジャーノ・レジャーノを振りかけて」。しっとりとした肉質と繊細な味わいが特徴的で、口の中でやさしくとろけるような食感が印象的です。パルミジャーノ・レジャーノの塩味とコクが加わることで、全体に深みが生まれます。さらに、たっぷりとのせられたトリュフが香り高く、ひと皿に華やかさと上質さを添えています。シンプルながらも食材の魅力を最大限に引き出した、完成度の高い前菜です。

2点目の料理は「縞茄子とトマトのトルテッリ バジリコの香り」。野菜の旨みがぎゅっと詰まった繊細な味わいが楽しめる一品です。皮はもっちりとした食感で、包まれた縞茄子の優しい風味がトマトソースと調和しています。バジリコの爽やかな香りがアクセントとなり、全体を引き締めながらイタリアらしい風味を引き立てています。素材の個性を活かした、バランスのよい味わいが魅力です。

3点目の料理は「赤イカと万願寺唐辛子のスパゲッティーニ」。イカ墨の濃厚なコクと赤イカの旨みが絶妙に絡み合う一皿です。万願寺唐辛子は辛味が控えめで、ほどよい甘さと香りが加わることで、全体に奥行きのある味わいをもたらします。スパゲッティーニはほどよい歯ごたえで、ソースとの一体感が心地よく、素材の魅力が存分に引き出された仕上がりです。

4点目の料理は「モンサンミッシェル・ムール貝と空芯菜のスパゲッティーニ」。貝の繊細で濃厚な旨みと海の香りが口いっぱいに広がる一皿です。空芯菜のシャキッとした食感とほのかな苦味がアクセントとなり、全体に爽やかなバランスを与えています。スパゲッティーニには貝のエキスがしっかりと絡み、シンプルながらも素材の良さが際立つ仕上がりです。

5点目の料理は「富士山麓・麦豚と無花果のグリル マルサラ酒ソース」。富士山麓で育まれた麦豚は、きめ細やかで柔らかな肉質と上品な甘みが特徴です。無花果の濃厚な甘さとマルサラ酒の芳醇な香りが絶妙に調和し、口に運ぶたびに深いコクと余韻が広がります。軽く炙られた香ばしさが加わることで、味に立体感が生まれ、贅沢なひと皿に仕上がっています。

6点目の料理は「真鯛の香草スキレット焼き 加賀蓮根のクレーマ」。皮目が香ばしくパリッと焼き上げられ、身はふっくらとした食感が楽しめます。香草の爽やかな香りが魚の旨味を引き立て、繊細な味わいに奥行きを加えています。加賀蓮根のクレーマはやさしい甘みと滑らかな口当たりが印象的で、全体を包み込むようなまろやかさを演出しています。

最後はメインの野菜(椎茸、シシトウ)添え。肉厚な椎茸はジューシーで香ばしく、噛むほどに旨味が広がります。グリルによって引き出された自然な甘みと、ハーブの芳しい香りが絶妙に調和しています。シシトウはピリッとした辛味とほろ苦さがアクセントになり、全体の味にメリハリを与えています。シンプルながらも素材の個性が際立つ一皿です。

1点目のデザートは「小松菜のパンナコッタ」。野菜の持つ自然な風味を生かしたユニークなデザートです。見た目は鮮やかなグリーンで目を引き、ひと口食べると小松菜特有のほのかな苦味と、クリームの優しい甘みが絶妙に調和します。なめらかな口溶けの中に、野菜の爽やかさが広がり、甘さ控えめで後味はとてもさっぱりしています。重たさを感じさせないため、コースの締めにもぴったりな一品です。甘いだけではない、大人の味わいが楽しめます。

2点目のデザートは「ビスコッティとマドレーヌ」。ビスコッティはカリッとした硬めの食感が特徴で、噛むほどにアーモンドの香ばしさとほんのりとした甘みが広がります。コーヒーや紅茶との相性が抜群で、つけて食べるとまた違った味わいが楽しめます。一方、ハーブ入りのマドレーヌは、ふんわりとした口当たりとともに、爽やかなハーブの香りが優しく広がり、甘さの中に上品なアクセントを添えています。どちらも素材の風味が際立ち、丁寧に作られたことが感じられる焼き菓子です。

最後のカフェは「エスプレッソ(シングル)」。濃厚で芳醇な香りが立ち上る一杯です。しっかりとした苦味の中に、ほのかな甘みや酸味が感じられ、短時間で深い満足感を得られます。クレマと呼ばれる泡の層も美しく、口当たりはなめらかです。香ばしくローストされた豆本来の力強い味わいが凝縮されており、食後の締めにもぴったりです。なお、追加料金なしでダブルに変更することもできるため、より深く豊かな余韻を楽しみたい方にもおすすめです。
ごちそうさまでした。なお、決済は現金かクレジットカードのみのようです。
| コース料理(8,000円 x 2名分) | 16,000円 |
| グラス赤ワイン | 1,400円 |
| ぶどうジュース | 900円 |
| サービス料(10%) | 1,830円 |
| 合計 | 20,130円 |
リストランテ 桜鏡 (イタリアン / 御殿場駅、南御殿場駅)
夜総合点★★★☆☆ 3.9

店舗の事情によりペット同伴に関する方針が変更される場合があるため、ペットと同伴される場合は必ず事前に店舗にご確認ください。ペットと同伴できずに生じた損害等は当方にて責任は負いかねます。

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